|
College of Rework(復職支援プログラム) |
うつ病が治っても、頭と体がさびついたまま・・という問題が最近注目されています。
この頭の「さび」は、即戦力を求められる職場では大変な困難を引き起こします。同僚に頼らざるを得なかったり、「以前のように仕事できない」「自分はだめな人間」などと再び考え出したりすることにつながりやすいものです。
また、むき出しの心は弱く過敏で、人間関係における自己防衛も弱く、傷つきやすく、絶望もしやすいものです。 |
うつ病の復職・社会復帰プログラムです。
当院では、うつ病の寛解期(治った頃)からリハビリが必要と考えて、復職・社会復
帰のリハビリと治療を行っていきます。
体、頭、心にストレスを徐々にかけていき、頭の「さび」を落としつつ心をタフにして
いくことを支援するプログラムです。
仕事への出勤と同じ感覚を持って、毎朝8時半に参加し、継続していくことが大切
な目標でもあります。
|
- 早朝ウォーキングと高照度光療法: リズム障害の安定化を目的としております。
- 文章の読解と記述や計算練習: 思考力の「さび」落としに有効です。
- 認知行動療法: 自分の病気の理解や、職場での対処行動の形成や考え方の悪い癖を修正、周囲からサポートを受けやすい状態を形成していきます。
- 呼吸法、合唱、音楽療法: ストレス軽減につながります。
他にも約30種類の様々なプログラムが組み込まれています。
目標としては、以下のようなものがあります。
- 休職中に錆びついた心と体のさび落としをしながら、身体機能のリズムの形成・安定化を図り、心身の機能回復と能力アップを図る。
- 自分の今の状態に気づく。
そのために、心の三要素(思考・気分・意欲/発動性)や身体の調子を常々モニターできるようになる。
さらに、自分の行動と周囲の反応には因果関係があることに気づく。
- いろいろな状況に対処していける技術を身につける。
プログラムが心や体のどこに作用するのかを理解することが、回復効果を高め
ます。
図に示したことを理解するための心理教育があります。
【図】各種治療法と身体・精神との関係
|
ただCollege of Reworkに参加をし、プログラムをこなすだけではありません。
同じうつ病を体験した方と一緒に活動をしていく中で、自分の苦しみを理解し、共
有してもらう安心感や励ましもえられます。
さらに、目標の実現性を高めていく力も湧きやすくなります。
|
約2週間かけて診察、心理検査、一週間の活動量検査などを事前に受けていた
だき、その上で参加が適当なうつの時期にあるかどうか、当院での判断をうけて
いただくこととなります。
|
※さらに詳細をお聞きしたい場合は、当院へお電話にてお問い合わせいただき、
約束の時間を決めて来院いただくこともできます。
|
|